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第2回全国オンパクサミットin能登開催レポート(1/3)

第2回全国オンパクサミットは、皆様のご協力のおかげで無事終える事ができました!全国各地から地域経営のパイオニア・地域を元気にしている方々に数多くお越しいただき、今年もエネルギッシュな会議となりました!

今日から連載3回に渡り、その様子をお伝えしていきます!是非ご覧ください〜!

 

第2回オンパクサミット、どんなことしたの?

2017年6月24~25日の2日間、和倉温泉観光会館にて 『第2回全国オンパクサミットin能登』が開催されました!

北は岩手県から南は宮崎県までの計12県約50名の方々がご参加くださいました〜!!

例年より暑さが厳しかったこの夏、能登がさらに熱くなりました!

テーマは『運動から経営へ』

各地域が知恵を絞り全国各地で生まれたオンパクの中でも、より地域全体の経営に成功しているモデルケースを深掘り!全国から集まった参加者からは、「経営という視点で地域を考える良い機会となった」という声が挙がりました。

当日のプログラムはこちら!

<1日目 2017/6/24(土)>

オープニング:タイからの問題提起

対話1:今日学びたいこと、伝えたいこと

地域経営を考えるための3セッション

  セッション1:地域商社からの地域経営

  セッション2:リノベーションまちづくりからの地域経営

  セッション3:インバウンド誘客からの地域経営

対話2:あなたの地域に取り入れたいことは?

対話3:帰ったらどんなアクションを起こす?

懇親会:ご当地牛対決!BBQ

<2日目 2017/6/25(日)>

VBM(バーチャルボードミーティング)

 テーブルA:NPO法人ORGAN

 テーブルB:イワミノチカラ

VBM(バーチャルボードミーティング)

 テーブルA:豊の国千年ロマン観光圏

 テーブルB:志賀町まち・いえ・ひとづくり協議会

クロージング:いまの気持ちを漢字一文字で!

開会あいさつをする鶴田浩一郎さん(一般社団法人 ジャパン・オンパク代表理事)

 

タイのスリン県でオンパクを行う石丸さんとのネット会議からスタート!

『オンパクは何の為に行うのか?』 『オンパクは目的か手段か?』 オンパクの意義を問う鋭い視点を与えてくれたのは、タイのスリン県でオンパクを行う石丸久乃さん。大分県別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)を卒業し、タイにオンパクを広めた石丸さんは、元ジャパン・オンパクのインターン生。現在は、タイ内務省コミュニティ開発局という行政の立場で、東北部のスリン県でオンパクを実施しています。「住民が自主的に考えて行動する機会をつくりたい」というのが、行政が地域にオンパクを取り入れる意図でした。

ジャパン・オンパク理事の蒲さん(長良川おんぱく)が聞き手となって、タイでのオンパク展開状況を聞きました。

蒲 1回で何プログラムぐらいの規模でやってるの?

石丸 最初の年は、1回で97のプログラムを行っていましたが、毎年100ずつ増えていって、5年目の現在は、530プログラムになっています。通年プログラムとして、好きな時に好きなプログラムに参加するスタイルです。

蒲 すごい多さだね!運営費はどのようになっているの?

石丸 2013年の開催当初から3年間は、国際協力機構(JAICA)の資金支援を受けてきましたが、現在は県の予算になっています。

蒲 石丸さんは、どんな立場で関わっているの?

石丸 タイでは、国家公務員が県や郡にも入り込んできていて、わたしは内務省のコミュニティ開発局からスリン県に入っている形になります。

蒲 行政の予算が、県に変わってどうなった?

石丸 そうですね、パートナーさんを集めての参加型評価会などはできていません。成果品がなにかできさえすればよい、という形でその先につながっているかというと、ギモンです。

蒲 今後はどうしようと思っているの?

石丸 あと数年は予算がつくので、続けようと思っています。

蒲 あれ?打合せで言ってたのと違う。

石丸 笑。そうでしたっけ。たしかに、このやり方で、行政予算で続けていくのは難しいと思います。オンパクを地域の活性化に活かそうという意識が削がれるほどに、こちらの行政マンは仕事がたくさんあって、どうしてもオンパクは優先順位が低いみたいです。

蒲 石丸さんがおんぱくの運営を受託することはできないの?

石丸 タイでは民間に委託するという考え方はあまりないんですね。私自身はコミュニティ開発局を離れて、民間の立場で、JAICAの予算を使って、スリン県をモデルに8県にオンパクを広める活動をしようと思っています。

どうやら、石丸さん自身は、オンパクのプログラムを活かして、地域の人たちが自らスリン県を発信していくことができたらいいと思いつつ、なかなか自立化できるプログラムに育てるのが難しいようですね。 530プログラムもあれば、旅行会社が入って売れるものになっていくものもあるでしょう。(実際に、話をしにきている旅行会社もいるそうです) 当初は、地域の力を引き出そうとして行政予算で始めたオンパクも、3年くらい経ってくると、オンパクをやること自体が目的のようになって、もやもやしてくる。それは、日本でもタイでも同じような状況に陥るようです。

オンパクを地域の本当の力にしていくにはどうすればよいのか? そんな問題提起がされたオープニングでした。

さわやかな小鳥の鳴き声をバックに、タイからお話してくれた石丸さん、ありがとうございました!

 

タイからの問題提起を受けて、会場では何を求めてこのサミットに参加したのか参加者の皆さんがお互いに語り合いました!

「現状の打破!」

「おんぱく関係者の皆さんとの出合い。これからのおんぱくの展開の仕方を考える。」

「前回参加して勉強になったので。現在自分たちの組織の課題とテーマが合っていたので。」

皆さん各々に今後の自身の活動に生かそうという強い気持ちで臨まれていました!


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